復習の重要性とやり方

知ってる人は、知っている。。。。

「復習こそが勉強の極意なのです!」


小中高生でも(勉強をしているのに)成績が上がらない原因の多くは、
復習をしっかりとしていないことなのです。

せっかく一生懸命問題をたくさん解いても、それをストックさせなければ全く意味がないんです。
ストックさせるために必要なのが復習ですよね。

一度覚えたことでも、その記憶を使わなければ脳は、それを必要ないと判断し削除してしまいます。

最初は、分からなくても復習を繰り返すうちに、
「こういうことだったのか!」と理解が進むことは少なくありません。
むしろ、勉強というのは、そういうものなのです。

初めから全てを覚えようとせずとも、綺麗に整理して記憶しようとせずとも復習を繰り返すことで、
頭の中できちんと必要な情報は、使いやすくストックされていくのです。


勉強をしているのに、なかなか試験に合格しない人や成績が上がらない人というのは、
日々たくさんの良質の問題集が出版されている誘惑があり、
あれこれと多くの教材に浮気し量をこなしたけど、結局一冊も身についていない、マスターできていない。

というパターンが多いのです。

せっかく一度問題を解いて、身につけたのに試験時に忘れているのです。
こんな馬鹿らしい勉強を多くの人がしているのが事実であり、
一度やっても忘れたらストックされていないので、勉強していないのと同じです。

記憶力なんてものは、大して差はないと考えていいです。
むしろ、我々は凡人なので一部の記憶力のいい人に勝つためにも復習を徹底的にやるべきなのだ!

あなたは、自分の家の電話番号を覚えているでしょうか?
自分の携帯の電話番号を覚えているでしょうか?

覚えているなら問題ない。

10桁前後の番号を記憶しているのだから、
あなたは復習つまり反復することでどんなことでも覚えられると思っていい!
何度も反復しているからその番号は覚えているはずなのですから。



では、その復習の仕方に移りましょう。

ただ単に漠然と繰り返し復習することでも十分に学力は、身につきます。

が、我々凡人は、最短で合格を目指しますからより効率的な復習方法を選択すべきです。

その効率的復習について重要なことが三つあります。

一つ、縦の回転を重視しろ!
一つ、スピードを上げろ!
一つ、とにかく繰り返せ!



「縦の回転を重視する」とは、問題集ごとに復習をするということ。
つまり、一問単位ではなく、問題集一冊単位で復習するということです。

さらに、「スピードを上げて」やることが重要になってきます。

縦の回転とスピードを重視するのは、大量の情報を短時間で脳に詰め込むため、
問題集の攻略の所でも言いましたが、ちんたらやっていては、全てが違うパターンの問題に見えてきます。

また、最初のほうが分からなくても後半を勉強することで繋がりが見えてくることも少なくありません。
前半の内容を忘れないうちに、後半もやるというのも覚えて置いてください。

大量の情報を短時間に詰め込み、それを繰り返すことが多くの記憶を定着させるポイントです。

(英単語を覚えるのに、同じ時間で、
一日10個ずつを10日で100個覚えるのと、一日100個を10日繰り返すのでは、
後者のほうが圧倒的に効率がいいのです。)


縦の回転をハイスピードでとにかく繰り返して欲しい。
全体を何度も繰り返していくうちに、覚えた事項と覚えられていない事項がはっきりと分かれてきます。
そうすると自然と覚えられていない事項に目がいくようになります。

何度も繰り返し、完璧になったと思えるものは削除してさらに効率アップを図りましょう。

何回ほど繰り返せばいいのか? と疑問に思う人が多いでしょうが、

ズバリ!覚えるまで繰り返します!

飽きるほど、とにかく繰り返します。

だんだんと覚えてきた事項が増えてきたら、時間の感覚を空けていくといいでしょう。


問題集を高速で復習するってどうやって? という人もいるでしょう。

復習ですから、一度やった問題なわけですね。
ここで、重要になってくるのが、

一度目にきちんと解けるようになっているか、一度目にやってから感覚を空けすぎていないかです。


(参考):初めの記憶の仕方が重要

大学受験(例えば数学や物理)のように記述問題であれば、
一度目で自力で解けるようにその場で回路を構築しておくことが大切です。

さらに、一度目にやってから時間が空きすぎては、
その多くを忘れてしまいもう一度同じことを繰り返さなければいけなくなります。


かといって復習のときに完璧に解ける必要はありません。
(解けたら復習の必要はない!)

薄れている記憶を呼び覚ましてあげればいいのです。
問題を見て、「こうだったかな」って分かれば答えを見て確認する。

問題を見て、「分からないな〜」ってときは、解答を見てみる。
うる覚えになっている記憶を呼び覚まし、再び回路を構築させる。
(これは、一度解いてるから簡単に復元できますが、時間が空いていれば再び一からです・・)

復習は、「そういや、こうだったな」っていう確認の作業ですから、
再び一から自分で解きなおす必要はありません。

よって、ノートを用意する必要もありません。

ひたすら問題と解答を見直していけばいいのです。
これをハイスピードでやるために、前に行ったように、
復習しやすい問題集を選ぶ(作る)ことがとても重要だったんです。

(参考):問題集の勉強法


当然ですが、一度目より二度目(復習)の方が遥かに速いスピードで出来ます。
さらに回数を増すにつれて、もっと回転が速くなっていくわけです。
だんだんスピードも上がるのでそれほど時間はかからなくなります。



記述式の問題の場合は、自分で解き直さないと不安になりますが、
その問題のどこに着眼していれば解けたか、
何を知っていれば解けたか、何に気付けば解けたのか、
というキー(ポイント)となる情報を確認することを目的としてやればいいのです。

数学で言えば、ある公式を知っていれば解けた、補助線を一本入れることに気付けばとけた、
特別な式変形をやれば解けた、というように問題には必ずポイントがあります。(一つとは限らない)

出題者の意図を探れば、自ずとそれが出てきます。
それさえ覚えればあとは、計算だけだったりすることがほとんどです。

わざわざ解きなおさなくても、見直すだけで十分に復習の効果を上げることは可能なのです。


択一式マーク式)の問題の場合は、先にあげたように復習しやすい問題集を選ぶか、
自分で書き込んで作ることで簡単にハイスピードで復習することは可能になります。

問題を解くのに必要な知識を(覚えているか)確認していくだけ、
問題を自力で解かずとも確認の作業だけで十分です。(もちろん、答えを隠すなどして解いてもかまいません)



やっぱり自分で解いてみないと解けるか不安で・・・


とは言っても、記述であれ、マークであれ、やはり自力で解かなければ不安でいっぱいになります。
そこで、たまには自力で解いて見ましょう。(軽い演習ですね)

復習している問題集を全部解くのは時間の無駄なので、
例えば、3の倍数の問題(ページ)だけやるとか、5の倍数の問題(ページ)だけやるといったように、
全体をカバーできる程度につまみ食いして解いてやるといいでしょう。

これは、復習の達成度の確認にもなるので、復習のいい目安にもなります。
(ただし、こういうことに時間を取られ過ぎないように!)



補足ですが、縦の回転を重視するといっても、
一冊の問題集が終わるまでその問題集の復習を全くしないというのも危険です。

終わった頃に初めにやった問題を忘れていては、無意味だからです。
そうならないように、問題集は数日で終わらせるのが理想なのです。(そして、それを大量反復する)

でも、思わず時間がかかってしまうことがあります。
そういう時は、問題集を解きながらも以前やった問題を少しずつ見直しをしてください。
(それでも問題集を早く終わらせることを忘れないように!)

また、細切れ時間を使って復習するときも復習用教材を常に持ち歩いて、
やったことのある問題を復習するよう心がけてください。

それらの場合、必ずしも初めから復習する必要はありません、
むしろ、偏らないようにランダムに開いたページを見直すほうがいいでしょう。


因みに、私の場合、勉強を始めるときに前回やった内容を見直して軽く復習してから始めていました。
これは、頭のウォーミングアップの役目も果たしたのではないかと思います。

また、それ以外でも細切れ時間を利用して復習は必須だと意識して、
常に復習をやるときは前回やった内容からやって、
さらに時間があれば、前々回にやった内容ではなく、あとはランダムに復習というカタチがお勧めです。


まとまった時間が取れるなら、縦の回転をハイスピードで繰り返すということをします。


常に復習用教材を持ち歩き、
時間があればやった問題に目を通すということを徹底するくらいに復習するべきです。


もう一度いいます!

「勉強の極意は復習です。」

本番当日までに一回でも多く復習を重ね、9割方マスターした問題集を何冊作れるかが勝負なのです。

言い換えれば、ただ解いた問題の量ではなくて、マスターした問題の量が重要なのです。

どの本をやったかとか、何冊やったかとか、どの先生の授業を受けたとか、
そんなことで合否が決まることはないと思っていいでしょう。

そういう変なとこにこだわりを持っている人も多いので気をつけてください。