問題集の勉強法

まず、問題集の攻略をするに当たって、一番最初の問題は、
どんな問題集を選ぶか、でしょう。

基本的には、どんな問題集であろうと大抵やれば力は、つくものです。

多くの人は、そういうでしょ!?

もちろん間違ってません。

でも、効率よく勉強をするには、それに見合った問題集を選んだ方がいいのも当然です。

「Rots式勉強法」では、次のような問題集を使用することが効率的と考えます。


・問題と答えが見開きのページで一目で見えるような配置になっている。

例えば、左に問題があって、右に答え、解説があるようなレイアウトや、
同一ページで、上部分に問題があって、その下に解答解説があるレイアウト。

このような問題集が最適です。

何故かは、次の項でも言いますが一つは、これにより大量に復習を繰り返すことが容易になります。
つまり、相当な効率アップです。
(だから、表裏に問題・解答がなってる、なんてのは、避けたほうがいいです。)



しかし、残念ながらこのような問題集は、そんなに多くないんですね・・。
その場合、問題と答えが分冊になっている問題集を使うといいでしょう。
少し手間がかかりますが、問題と答えを同時に見ることが出来るような状況を作り出せます。


上記は、レイアウトについて言いましたが、
選ぶときに重要なのは、問題選出と解答・解説です。
問題選出は、そのときの自分の求めているもので違ってくるので、
解答・解説について触れておきます。

(問題選出は、自分が頻出分野をやるのか、苦手分野をやるのか、
基本を固めるのか、応用をやるのかなどの目的に応じて選びます。)

解説については、よく言われることですが、分かりやすいものを選びましょう。

「分かりやすいもの」とは・・・・
これは、人によって愛称と言うのもあるので、一概には言えませんが、
事細かに詳細に解説してあるものから、必要最小限で簡潔に解説してあるものなどあります。
自分のレベルに応じて、選ぶ必要があります。

つまり、自分で本屋へ出向いて、自分の目で確かめることが重要です。
当然、初心者は、初心者向けの問題集を使うと分かりやすいことが多いです。(多いだけですよ)

また、今では、話し言葉で書かれているような解説も増えて、
分かりやすいように様々な工夫が凝らされている問題集がたくさんあります。

試験は、白黒の一色刷りなんだから、カラフルに色を使っているような問題集を使うべきでない!

という意見もありますが、そう思う人は、使わない方がいいでしょう。

ですが、私は、このようなレイアウトも重要だと考えます。
なぜなら、その問題集を見て、人によっては、やる気を失せさせるようなものがあるからです。

単調でお堅い問題集の中にも名著と言われるようなものもありますが、
そのような単調でお堅い問題集をやる気になれないのならやはり選ぶべきでないでしょう。
そういうとこも考慮して、自らの目で確認するのが一番いいです。


では、話を元に戻します。

解説、問題ともに非常に気に入った問題集があったとしましょう。
でも、その問題集は、上記にあげたような問題と回答が一目で見られるような構成では、なかった・・。
例えば、前半部分が問題、後半部分に解説集のような構成です。

どうします?

ズバリ!

無理矢理分冊します!

これは、非常に有効な方法です。
私は、何度もこの方法を使いました。
手で、力任せに分冊しても結構綺麗に切れるモノです。
バラバラになりそうであれば、背表紙をテープで留めてやるといいでしょう。

また、この方法は、分厚い問題集や参考書を持ち運ぶのが面倒なときに、
単元別に分冊しておくという風にも使えます。
初めは、少し抵抗があるかもしれませんが、是非お試し下さい。


もう一つ方法があります。

それは、自分で理想の構成に作り変えることです。
模試ノートのところで書いたように、コピーして切り貼りするという手があります。
通常、これは、模試と過去問だけでいいんですが、
どうしてもこの構成がいいという方は、やるといいでしょう。


が、理想の構成に作り変えるには、必ずしもノートを作る必要はありません。
問題集に必要な答えを書き込んでやればいいだけですね。(丸写しはダメよ〜!)

初めは、何を書き込んだらいいか分からないことが多いかもしれませんが、
「必要な答え」というのは、問題を解くのに必要な情報です。
キーとなる考え方や、言葉、など答えを導くための必要な情報です。
問題をこなしていくうちに、必ずキーとなる部分がわかるようになります。

(分冊して見る場合は、解説のキーとなる部分にラインを引くといいです)

これは、手などで伏せて隠せる部分に書き込んでもいいし、
色ペンで書き込んで後で、同じ色のシートで隠せるようにしてもいいし、
鉛筆で普通に空欄に書き込んでも、OKです。
あなたのやり方でやって下さい。

重要なのは、問題と答えを一目で見られること。
つまり、問題と答えを常に、対として考えて、セットとして考えるのです。



では、具体的な問題集の使用法に移ります。


ここでは、inputに対しての使用法を述べます。

基本的に、問題集はinputに使うと想定します。
何の知識もないのに、いきなり問題解いて、考えて、答え出ませんよね?

だから、この段階で自分で考えるなどということは、必要ないとみなします。
そのために、問題と答えをセットと見るのです。

自分の選んだ(作った)問題集をひたすら読んでいく(解いていく)ことにつきます。

問題を読んで、答えを読んで、一つ一つの問題を解くのに必要な知識を蓄えていくわけです。

いないとは思いますが、間違っても解答を丸暗記しようとしないように・・・。

前出ですが、試験に限って言えば、考える力があるというひとは、一瞬で答えが導き出せる人。
つまり、考えなくても分かるような人、とRotsでは考えます。
読んでない方は、以下を参考にして下さい。(特に後者!)
まずは、定番をマスタータネ明かし


<ポイント>
スピードを重視するということです。

(問題数にもよりますが)目安として、一冊の問題集を長くても1週間くらいで終えましょう。
早ければ、三日もあれば十分終えられます。
そのための問題と答えのセットですよ(笑)。

一冊に何週間もかけてたら、全てが違うパターンの問題に見えてきてしまいます。
短期間で終わらせることを意識してやって下さい。
そして、それをさらに高速で繰り返し復習するのです!

大学受験だと、”原則として”自宅学習では、inputのみでも十分です。
outputは、inputが出来てないと効果がないので・・・。



では、outputは、どうやってするか?

つまり、演習ですね!


考える力は、演習で訓練します。
ここでいう考えるというのは、今までに蓄えた情報を引き出し組み合わせるということです。
レベルが上がれば、それを発展・応用させて新たな情報を導出します(結局は、組み合わせですが)。


決して、無から何かを生み出すと言うわけではありません。

というか、そんなこと不可能です。←これ分かってない人、多すぎです!!!


思考するときでも、根底にあるのは、あなたの蓄えた情報量、つまり記憶なのです。




演習(output)は、ある程度進んだ段階でやります。
(が、模試はいつであっても積極的に受けて下さい)

短期勝負の場合、1〜2週間に一回は、演習を入れて、
自分の勉強の進度具合、弱点、今までの見直しをします。

長期の場合は、最低でも一ヶ月に一回は、演習を入れましょう。

演習とは、基本的に模試を活用して、未知の問題とであったときの対処法、
誤魔化仕方、いままでの知識だけで論理的に考えるなどの練習をするのが一番です。

模試のほかにも、ある程度の試験になれば、
専門学校や予備校で答練などの演習用講座があるので十分に活用して下さい。


そういうのもないという場合は、自分で設定するしかありません。
自分が演習をすると決めた日(時間)に用意しておいた問題集をやります。

この場合、このために取っておいた予想問題集や過去問など何でもいいでしょう。
試験形式の方が分かりやすいと思います。

演習の目的によっては、今までの成果の確認がしたいというのも一つなので、
結構前にやったこのある問題集を新しく用意して、
片っ端から(自力で)解いていくというのも非常に効果があります。

演習用の問題も間違ったとこは、inputすることとなります。


<ポイント>
出来るだけ早くこの演習(output)の段階に入ることが理想です。

かといって、この段階に入れば、
inputの時に使った問題集をやらなくていいというわけは、ないのは、明らかですね。
常に復習は繰り返します。