初めの記憶の仕方が重要だ!

私たち凡人には、一回読んだだけで全て理解でき、記憶できるという人はそういない。

というか、そんな人は凡人じゃない(笑)!

(ある特定の記憶術などを使うと可能かも知れないが、ここでは議論しない)

それで、何度も復習することが必要になります。

(復習についても他のページで扱うので深くは言及しない)

その復習を効率的に行う第一歩として、初回の記憶の仕方がとても重要になります。
私たち凡人は、まず、「短期記憶」として情報を蓄え、それを「長期記憶」に変える必要があります。

どういうことだ〜?って人は、今度「復習」について取り扱うページで確認して下さい。

第一歩として、「短期記憶」すら正確に出来てないようでは、お話になりません!
これでは、復習の効率が下がるばかりか、一回目の記憶に当てた時間が無駄になります。


一回目の記憶の際は、意識して問題と回答を読む必要があります。


「初回」なんだから、おそらく問題は解けません。
それで、迷わず答えを見ます。

ここ重要!

分からない問題で長考しないことです!
(理由はもう必要ないですよね?)

分からなければ、きっぱりあきらめて答えを見ましょう!

既にこの辺で、他の受験生に差を付けられている人は多いです。
逆にココを意識してやれば・・・・



次、もっと重要!!

絶対に、「なるほど〜」で終わらないこと!

さらに多くの受験生は、「なるほど〜」で終わりで次の問題です。
今度問題を解くときに気をつけてみて下さい。
たぶん、あなたも今までそうだったんじゃないでしょうか?

それだけで、次やるときは解けるだろうって勝手に思ってません?
絶対解けませんよ!!!


前に紹介したように、何故自分はその問題が解けなかったのか、
どんな情報が足りなかったのかを必ず検証して下さい!

そして、重要部分はアンダーラインなりノートに書き出すなりして(頭にも)留めておきます。


資格試験では、選択式(択一式、マーク式)の問題も多いです。
その場合は、ここまでしたらもう一度答えを隠して、「自分だけ」で解けるか確認します。

当然ですが、正解は一瞬で出ますね。

その時、どうやって自分は正解にたどりについたのかを頭の中で検証して下さい。
頭の中で解法を思い浮かべて、この選択肢はココが違う。などとやっていけばいいのです。

それほど難しい作業ではありません。
(詳しくは、問題集の攻略で扱います)



気をつけて欲しいのは、大学受験の理系科目のように、記述式のもの。
つまり、数学や物理、化学などです。

これらは、同じように答えを見て検証して、
答えを隠して「自分だけ」で問題を解いてみます。

このとき、必ず紙に書くことです。

頭の中だけで解法を思い浮かべるのは、二回目以降の復習からです。
(頭の中だけでこれらの解法を思い浮かべ記憶することは容易ではありません!)

初回は、必ず答えを見た後に自分で解かないとダメです。

でも、多分一回見たくらいでは、解けません。
もう一度答えを見ます。

自分には何が足らなかったのかを再び検証します。
もう一度初めから「自分だけで」解きなおします。

また最後まで解け切れなかったらもう一度答えを見ます。
最後まで「自分だけで」解け切れるまで繰り返します。

ココまで来て、初めて「自分で解ける」というところです。
恐らくもう、解法は、問題を見るだけである程度浮かんでくるようになってるはずです。

二回目以降の復習は、頭の中だけでもかまいません。
一回目に苦労しているおかげで、相当な時間短縮が出来ます。
問題を解くのに必要な情報が浮かんで来ればOKなのです。
(数学などは計算間違いなどしたら意味ないので定期的に問題は解く必要があります)

ココまでしなくてはならない理由はたくさんありますが、
その一つとして、解答が長かったり複雑な時が多いということです。

つまり、それだけ必要な情報が出てきます。
だから、途中で何回も鉛筆が止まることがありますが、
その都度答えを見て検証して、解きなおすのです。

択一式の場合は、ココまでしなくても、多くの情報が問題文や選択肢に書かれてあるので、
少しは楽になるかと思いますが、一回目で解法への回路を作っておくことは重要です。

出来るだけ間を空けず二回目以降の復習に移ることがコツです!

注意するポイントを挙げておきます。

絶対にこの方法を教科書や参考書(基本書)などでやってはいけません。
この方法で一から全部覚えようと思っても、復習も考えて、多大な労力を必要とします。

しかも、全部マスターしたとしても、試験問題の8割は全分野の2割から出題されるのです。