オリジナルな問題が出たら・・・
よく言われる勉強の方法に、 問題に対して解法をパターン化して覚えるというものがあります。
(↑悪く勘違いされそうな表現ですが、ここを見る読者なら大丈夫でしょう。)
私もそのようなことをこのサイトで紹介していますね。
要は、問題は知識の組み合わせて解くというものです。
「じゃぁ、全く誰も知らないオリジナルな問題が出たらどうすればいいのか。」
という疑問があるでしょう。
今回は、それを考察していきましょう。
当然ながら、そんな問題は出ることはほとんどないと思っていいでしょう。(実際には出るんですが・・) 例え、出たとしても合否の分かれ目となる問題にはならないのです。
一般的に試験の合格ラインと言うのは、9割でしょうか?
8割でしょうか?
資格試験を考えると、7割取れれば合格というのがほとんどなはずです。
もし、6割が合格ラインとすると、平均点は5割前後でしょう。 というか、そうなるように出題者は問題を作ります。
その調整が難しいですね。。。。
じゃ、誰も出来ないような難問を一割程度入れるのが手っ取り早くないですか。 (実際にはマニアックな問題だったり、一部の人には出来たりする。)
↑これらがオリジナルな問題かは別です。オリジナルじゃないのがほとんどですが。
これが一般的な試験です。
つまり、「出来ない問題が出るんだ!」ということは知っておいて下さい。
いわゆる捨て問題です。
ただし、センター試験のように満点を取ることが可能な素直な問題の試験は除きます。
過去問をやるときにも注意してください。
資格試験なら必ずあります。 「こんな問題、実務でバリバリこなしてる人でもわからないだろう」っていう出題が。
でもここでの本題は、そういうことではありません。
「大学受験なんかでは、東大や京大になると難しいオリジナル問題がよく出るので、 解法パターンの暗記のような勉強法や過去問は役に立たない。」
こういう人がいます。
まぁ、本当かどうかは別にして、オリジナル問題て?
本当にオリジナルなら、先に言ったように出来なくていいんです。
書籍(本)で考えて見ましょう。
新たなノウハウ本、ビジネス書は毎日のように出版されています。 毎日300冊の新刊が世に出ているそうです。
ネット上でもよくありますよね、 「これはオリジナルのノウハウだ!」っていう感じの・・・・。
本当にオリジナル?
世の中には、既に800万冊の書物が流通しています。
新たに一冊のノウハウ本が出たとして、本当にオリジナルと思います?
(当然ながら、本当にオリジナルなものもあるでしょう。)
でも、ほとんどは今まで出た本の焼き増しだったり、寄せ集めにすぎないのです。 これは、書いた本人が意識しなくても、 すでにそのアイデアは先人の誰かが書いているのです。
もっと例を出しましょう。
受験本で例えると・・・・私は数十冊の受験本を読みました。
はじめの数冊は、「なるほど〜!」と感心しながら読めましたが、 10冊も読めばどれも同じようなことしか書いてないことにすぐに気がつきます。
(↑問題集を解いていく課程と同じですね。)
つまり、受験本に書かれてある受験術はみんなが意識せずとも共通点が多々あるのです。
しかし、我々は最初に読んだ本があれば、 後から読んだ本の内容は、最初の本の焼き増しやパクリのようにしか写らないのです。
(↑何冊も問題集をこなしていくと、「またこの問題か〜」というようにパターン化された問題、 視点は違うけど同じ知識で解ける問題というのが存在するということと同じ。)
そして、そのような数十冊の本を読み、私の経験を加味して出来たのが、 このサイトであります。
ちょっと詳しい人なら、このテーマはあの本(一冊じゃないが)に書いてあったな、 って気付くはずです。
同じ内容でも表現が違ったり、視点が違ったりするだけで、 全く違うことを書いているわけではないというのもたくさん類書を読めば分かります。
「わらし仙人の30倍速読術」でわらし仙人は次のような格言を引用しています。
『新しいアイデアは、新しい場所に置かれた古いアイデアだ。』
試験問題もこれと一緒!
新しいと思われる問題は、新しい場所に置かれた(新しいと思わせた)、古い問題であるということ。
本当に今までに出題された問題の知識じゃ解けないのか?
視点を変えてみろ、組み合わせを変えてみろ、パターンを増やしてみろ!
どんな試験でも大抵問題は出尽くされてしまっています。 今まで、何十回と試験をやってきているはずです。 歴史のある試験なら何百回とやっています、当然ながら対策問題集もたくさんでてます。
それらのパターンには一つもあてはまらない問題がそう簡単に出題されると思いますか? それらの知識では解けない問題がそう簡単に出題されると思いますか?
出題者は、過去に出た問題と同じ知識を問う問題を違う視点から出してきます。 そうでもしないと全く同じ問題になってしまいますからね。
かなり前の本ですが、「青チャートで東大理3でも受かる」という本があります。
たしかに青チャートを完璧にやれば、 東大の問題を解く知識情報は蓄積できるでしょう。 でも、それで東大の数学の問題が完答できるかというと、かなり難しいです。
なぜなら、東大や京大のような難しい問題に対しての、 それらの 知識情報の組み合わせや引き出し方を身につけるのが青チャートだけでは不足するからです。
そのために演習や過去問、模試などが必要になってきます。 別にやり方、やっていることというのは間違いではないのです。
自分を中心に考えていては、なかなか知識は増えません。
新しいパターンに会うたびにそれを覚えていかなければなりません。 自分は覚えてなくても、覚えている人はいるかもしれないのです。
それでも今まで出たことのないような知識で解く必要のある「オリジナル」が出たならば、 とりあえず後回しです。というか、多分捨て問題になります。。。
そうやって考えていくと、オリジナルな問題なんてそう簡単につくれないでしょ? っていうか、出ても解けないでしょ!?
あなたがやるべきなのは、誰でも解ける問題を落とさないこと! これを確実に取れるかどうかが合否に直結するんです。
自分の中でパターン化された知識情報だけで解ける問題を解くだけで、 大抵の試験は合格できます。 それさえ出来ていない受験生の方が圧倒的に多いのですからね。
オリジナルなんてそんなに存在しませんよ。
だから、「オリジナルな問題がでたら・・・」という疑問を持つ前に、 ひたすら知識を蓄えろということです。
まずは、過去の本試験に出た問題をインプットしろということです。
ちょっと無理矢理ですが、自分の勉強法を正当化してみました・・・。
誤解が出てきそうですが、恐らくここの読者なら理解してくれると願って。
|